2025-08-03版 AI関連ニュース ④技術・製品発表編 

Noタイトル概要要約・インサイト
4Google検索のAI要約機能、クリック率半減 – Pew調査が指摘米ピュー研究所の7月分析によると、Google検索で生成AIによる要約表示(SGE: Search Generative Experience)を導入した結果、ユーザーが外部リンクをクリックする割合が約半分に減少したことが分かりました。AIが検索結果ページ上部で回答を表示するため、従来ならサイト訪問していたユーザーがリンク先を見なくなっているようです。詳細: 今年5月から実験提供されているSGEでは、検索クエリに対しAIが文章で回答し、関連リンクも簡易表示します。Pewのデータでは、SGE利用時はユーザーが他サイトへのクリックをしない率が大幅増し、Google内で完結する傾向が顕著になりました。これにより一部ニュースサイトやブログへのトラフィックが減少したと報告されています。特にFAQ的な質問ではAI回答のみ読んで満足するケースが多いようです。
5ChatGPT「学習モード」実装 – 答えを直接教えないAI家庭教師OpenAIはChatGPTに新機能**「Study Mode(学習モード)」**を導入しました。このモードでは、ユーザーが質問してもAIが直接答えを教えず、代わりにヒントや解法の考え方を提示することでユーザー自身に考えさせる設計になっています。家庭教師のように学習者の思考力を鍛える意図があります。特徴: 例えば数学の問題を入力すると、ChatGPTはすぐ答えを出さず「まずこう考えてみましょう」「次にどんなことが言えますか?」など対話形式で導きます。ユーザーが途中で間違えればフィードバックし、最終的に正答にたどり着くよう支援します。OpenAIは過去に**生徒が写すだけで考えない状況(解答丸写し問題)**があると指摘されており、Study Modeはその対応策です。教師・教育機関からの要望も受け、教育分野でのAI活用促進を狙ったものです。
10東大・松尾研のオンラインAI講座、利用者7.5万人突破 – 人材育成でDX推進東京大学松尾研究室が提供する無料オンラインAI講座が累計受講者7.5万人を超えたことが7月に明らかになりました。同講座は機械学習や深層学習など30以上の講座で構成され、日本のデジタル人材不足(2040年に約326万人不足予測)に対処すべく開講されています。内容: 松尾研は日本のAI教育普及に尽力しており、2017年からオンライン講義を順次公開してきました。受講者は学生・社会人問わず幅広く、修了生からAIエンジニアに転身する例も増えています。30以上の講座には初心者向けの「ディープラーニング基礎」から応用編、最新トピックまで含まれ、テキスト・動画・課題が提供されています。特に地方や独学者にとって貴重なリソースであり、DX推進を目指す企業が社員研修に利用するケースもあります。
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